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仏壇の処分費用の相場|サイズ別と依頼先別の比較

仏壇の処分費用の相場|サイズ別と依頼先別の比較

仏壇の処分費用は、見るサイトごとに数字が違って決めきれません。結論は、供養を定額で頼んで本体を自治体の粗大ごみに出すなら3万4千円前後、大型仏壇を訪問引取でまとめて任せると17万円台まで上がります。

金額を動かすのは仏壇の高さと、誰が運び出すか、中身が何点あるか。2026年7月30日時点で公式料金表と自治体ページを引いた実額で積み上げます。

この記事の目次
  1. 総額を3つの組み立てで先に出す
  2. サイズ別の費用は高さの3区分で決まる
  3. 「〜円から」の下限が何の条件かを見る
  4. 依頼先別の費用は内訳で比べる
  5. 魂抜きの費用は対価ではない
  6. 中身の費用は点数計算か箱単位かで変わる
  7. 自治体の手数料が1,000円前後に集まる理由
  8. 見積もりが跳ねる4つの分岐
  9. 費用を下げる順番
  10. 見積もりを取る前に用意する4項目

総額を3つの組み立てで先に出す

費用の幅を並べても総額は見えません。公開されている実額を足し算すると、次の3通りに落ち着きます。

費目最安の組み立て中位の組み立て最高の組み立て
供養僧侶手配の定額 33,000円僧侶手配の定額 33,000円別途手配なら33,000円前後
中身自分で寺へ納める位牌3,300円+遺影2,750円仏具一式 11,000円
本体自治体の粗大ごみ 1,000円高さ1.2mまで 25,300円高さ120〜180cm未満の訪問引取 165,000円
搬出自分と家族本体の料金に込み本体の料金に込み
合計34,000円64,350円176,000円

同じ1台の仏壇でも、最安と最高で5倍の開きがあります。開いている理由は仏壇の値打ちではなく、高さの区分がひとつ上がったか、人手が何工程入ったか、中身を何点預けたかの3点です。

金額の出どころは、供養と高さ1.2mまでの本体処分と位牌・遺影が涙そうそう、訪問引取165,000円と仏具一式11,000円がメモリアルアートの大野屋、粗大ごみ1,000円が名古屋市と大阪市の公式手数料です。いずれも2026年7月30日に確認した実額で、出典は記事末にまとめています。

相談者相談者
最安の3万4千円で済ませられる条件は何ですか。
実家じまいナビ編集部実家じまいナビ編集部
仏壇を指定場所まで自分で出せることと、中身の行き先を自分で決められることの2つです。この2つが崩れると中位の組み立てに移ります。

サイズ別の費用は高さの3区分で決まる

業者の料金表は材質や宗派ではなく、高さで区切られているものが多いです。区切り方をそのまま公開しているのがメモリアルアートの大野屋の料金表です。

仏壇の高さ訪問引取店舗持込買い替え時
60cm未満55,000円49,500円33,000円
60〜120cm未満110,000円104,500円55,000円
120〜180cm未満165,000円159,500円77,000円

区分がひとつ上がるごとに、金額がほぼ倍になります。60cmと120cmという境目は、棚や仏間の上に載せる上置型と、床に直接据える台付型の境目とほぼ重なります。

境目に近いときは測ってから電話する

高さ118cmと122cmでは、同じ料金表で55,000円の差が出ます。床から仏壇の最上部までの高さと、扉を閉じた状態の幅を測っておけば、どの料金表にも当てられます。台付型で台を含めるかは料金表ごとに違うので、台の高さも別に控えておくと聞かれたときに答えられます。

高さで区分を引いても、幅と重さで加算が乗ることがあります。涙そうそうは高さ1.2mまでを2.53万円(税込)からと表示しつつ、横幅が1mを超える仏壇や極端に重い仏壇は別途費用がかかる場合があると添えています。金仏壇のように金具と漆で重量が増しているものは、高さが同じでも扱いが変わります。

「〜円から」の下限が何の条件かを見る

料金表の下限は、いちばん安い条件の数字です。この条件を読み違えると、見積もりが2倍になった理由が分からなくなります。

  • 大野屋/60cm未満の店舗持込で買い替えを伴う場合が33,000円。同じ60cm未満でも訪問引取なら55,000円で、差は22,000円
  • はせがわ/引き取りのみで19,800円〜77,000円(税込)、新しい仏壇の購入と同時なら16,500円〜44,000円(税込)。上限で33,000円の差
  • 涙そうそう/高さ1.2mまでで2.53万円(税込)から。1.2mを超える台付型はこの行に入らない

3社の表示に共通しているのは、下限が最小サイズ、持ち込み、買い替え同時のいずれかを前提にしていることです。つまり2万円台という数字を見て総額を組むと、訪問と大型と単独処分の3条件が重なった時点で足りません。

無料引き取りと買取で費用は消えるか

リサイクル業者に出す場合の相場を無料〜3万円程度、仏壇の状態によるとする集計があります。無料になるのは再販できる状態のものに限られ、大手仏壇店の案内でもリサイクル業者は要相談という扱いです。値がつく前提で予定を組むと、つかなかったときに供養も搬出も止まります。

より確実に下限へ寄せられるのは、買い替えを同時に頼む形です。大野屋は120〜180cm未満で訪問引取165,000円に対し買い替え時77,000円、はせがわも引き取りのみ19,800円〜に対し購入同時16,500円〜と、買い替えを伴う料金を別に用意しています。小型の仏壇に切り替える予定があるなら、処分と購入を同じ先で一度に済ませるほうが総額は下がります。

依頼先別の費用は内訳で比べる

依頼先ごとの総額だけを並べると、何にいくら払っているのかが消えます。内訳が公開されているものを並べます。

依頼先総額の目安内訳として公開されている数字
菩提寺1万〜10万円お布施として一括。寺院に頼む場合を15,000〜40,000円とする集計もある
仏壇・仏具店2万〜8万円引き取り1万〜3万円+仏具の処分が数千円〜1万円+解体1万〜3万円
仏壇じまい専門2.53万円〜本体のみ。魂抜きは33,000円〜で別建て、位牌や遺影も1点ごと
不用品回収8,000円〜2.9万円搬出と廃棄のみ。供養は原則含まない
遺品整理他の家財と一括片付けと同時なら仏壇分の追加料金はないとする案内もある
自治体の粗大ごみ500〜2,000円収集のみ。搬出も供養も自分の手配

内訳を見ると、仏壇店の2万〜8万円という幅の中身は解体費です。搬出経路を通らない大型仏壇は、その場で分解して運び出すため1万〜3万円が乗ります。逆に不用品回収の8,000円という下限は、解体も供養も含まない搬出だけの金額です。総額が3倍違う2社が、同じ作業を指していないことがあります。

仏壇店8万円程度という内訳を、処分費用3万円と魂抜き費用5万円に分けて示している案内もあります。この形なら、魂抜きだけを別の先に出せば下がる余地がある、という判断ができます。

内訳ごとの料金を先に見てから決めたいとき

事業者ごとに料金と口コミが並んでいるため、訪問見積もりを待たずに金額を比べられます。仏壇1台だけを動かしたい場合の相場を掴む用途にも使えます。

作業の料金を比べる

魂抜きの費用は対価ではない

供養の費用は、依頼先で金額の性質が変わります。ここを混ぜると比較が成立しません。

菩提寺に頼む場合はお布施です。はせがわは菩提寺への依頼を1万円〜10万円ほどと案内していますが、これは値段表ではなく実績の幅です。真宗興正派の善照寺は住職の言葉として、お布施はいくらでもかまわない、包んでいただいた分だけで結構だと公開しています。金額の見当がつかないときに寺へ直接聞くのは失礼にあたりません。

僧侶手配サービスは定額です。涙そうそうの魂抜き・閉眼供養は33,000円〜で、読経代、お布施、お膳料、お車代、仲介手数料を含むと明記されています。追加は次の建て方です。

追加の項目金額
宗派の指定5,500円
読経の追加11,000円
供物(米・酒・塩)5,500円
供養証明書5,500円
お盆期間(8月12〜16日)5,500円

宗派を指定して証明書まで付けると、33,000円が44,000円になります。予算を先に固めたい場合は定額、寺との関係を続ける場合はお布施、という分かれ方です。

浄土真宗は費目の名前が変わる

浄土真宗には仏壇に魂が宿るという考え方がないため、閉眼供養や魂抜きという儀式は行いません。代わりに遷座法要または遷仏法要を勤めます。読経を依頼して費用が発生する流れは同じですが、業者に魂抜きと伝えると話が食い違うことがあります。作法の判断は寺の領分なので、編集部は費目の形だけを示します。

お布施の包み方や当日の流れは仏壇の魂抜きは必要?お布施の相場と依頼の手順で分けて扱っています。

中身の費用は点数計算か箱単位かで変わる

見積もりが後から膨らむ最大の原因が、仏壇の中身です。本体の料金には入らず、点数ごとに加算される形が一般的です。

中に入っているものは、本尊(仏像または掛軸)、位牌、遺影写真、過去帳、そして仏具(線香立て、香炉、ろうそく立て、おりん、木魚、花立て、経机)に分かれます。数えると10点を超える家も珍しくありません。

品目公開されている料金数え方
位牌3,300円〜1点ごと
遺影2,750円〜1点ごと
過去帳・卒塔婆各3,300円〜1点ごと
仏像・位牌・掛軸・遺影1点11,000円1点ごと
仏具一式11,000円まとめて
仏具(段ボール1箱分)5,500円(税込)箱単位
置台11,000円(税込)1点ごと

同じ位牌1点で3,300円と11,000円、3倍以上の差があります。位牌3つと遺影2つという中身で計算すると、1点11,000円の料金表では5点で55,000円、位牌3,300円と遺影2,750円の料金表では同じ5点で15,400円。仏具についてはまとめ扱い(仏具一式11,000円、段ボール1箱5,500円)を用意している先があり、点数計算から外れます。点数が多いなら箱単位の料金がある先を選ぶ、という判断がそのまま数万円になります。

本尊だけは預かれるという寺院もあり、位牌を永代供養に預ける形なら処分費ではなく供養料の話になります。

自治体の手数料が1,000円前後に集まる理由

本体の廃棄だけを自治体に任せると、費用は3桁から4桁で収まります。安いのは値付けが安いからではなく、手数料が品目ではなく区分で決まっているからです。2026年7月30日に3市の公式ページを確認しました。

自治体仏壇の手数料手数料の区分ページ更新日
名古屋市1,000円250/500/1,000/1,500円2026年6月19日
大阪市1,000円200/400/700/1,000円2025年8月6日
札幌市品目一覧に記載なし200/500/900/1,300/1,800円2025年4月11日

大阪市の区分は1点につき200円から1,000円までの4段階で、仏壇はその最上位に置かれています。名古屋市も4区分のうち上から2番目の1,000円です。どちらも寸法の指定がないため、大型でも小型でも同じ1,000円です。確認した3市はいずれも区分の上限が2,000円未満で、これが1,000円前後に数字が集まる理由です。

一方、札幌市の大型ごみ手数料一覧には仏壇の品目がありません。一覧に品目がないものは大きさ等を基準に案内するため大型ごみ収集センターへ問い合わせるよう案内されています。区分の上限が1,800円なので、その範囲に収まる見込みではありますが、断定はできません。

まとめサイトの500〜3,000円という幅は、この差を丸めた数字です。手数料は条例で決まるため、金額はあなたの市区町村の最新ページで確認してください。申し込みから収集日までの手順は仏壇は粗大ごみで捨てられる?自治体に出す場合の手順にまとめています。

見積もりが跳ねる4つの分岐

提示額と請求額がずれる原因は、ほぼ次の4つに集まります。

  1. 搬出経路/二階からの下ろし、階段の幅、エレベーターの有無、玄関を通るか。仏壇は横倒しにできない扱いをする業者もあり、寝かせて通せない分だけ人数が増えるか、その場で解体して1万〜3万円が乗ります
  2. 幅と重量の超過/高さで料金表を引いても、横幅1mを超える仏壇や極端に重い仏壇は別途費用がかかる場合があると明記している業者があります
  3. 中身の点数/1点2,750円〜11,000円で積み上がります。電話の時点で数えていないと必ずずれます
  4. 供養が含まれるか/不用品回収は搬出と廃棄だけの先が多く、含まれていると思い込むとあとから33,000円前後が乗ります

安い回収業者に頼むときに確認すること

国民生活センターが2022年11月2日に公表した資料では、不用品回収サービスに関する相談件数が2018年度1,354件から2021年度2,231件へ増えています。安価な定額パックを申し込んだはずが、作業終了後に高額な料金を請求されたという型が典型で、同センターは複数社から見積もりを取り追加料金がかからないことを確認するよう案内しています。

前提として、家庭から出る廃棄物の収集運搬には一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。豊田市は公式ページで、産業廃棄物収集運搬業の許可でも、古物商の許可でも、遺品整理士の資格でも家庭の廃棄物は回収できないと明記しています。遺品整理士が在籍しているという表示は、廃棄物を運ぶ許可の証明にはなりません。許可業者かどうかは市区町村のページか窓口で確認できます。相談件数も許可の区分も、2026年7月30日時点の公表内容です。

費用を下げる順番

総額を下げる方法は値切りではなく、工程を分けて安い先に振り分けることです。効果の大きい順に並べます。

  1. 中身を先に自分で分ける/手元に残す、寺に納める、通常のごみに出せる、の3つに仕分けます。点数が減った分だけ1点2,750円〜11,000円の加算が消えます
  2. 供養と本体を切り離す/供養は菩提寺か僧侶手配(33,000円〜)、本体は別の先へ。一式で頼むと料金表の高い行が適用されます
  3. 搬出できるなら自治体へ/指定場所まで出せる大きさなら1,000円前後で終わります。出せないなら搬出だけを単発で頼む形が残ります
  4. 買い替えや遺品整理に重ねる/買い替え時は訪問引取の半額前後、片付けと同時なら仏壇分の追加料金はないとする案内もあります
  5. 2社か3社に同じ条件で出す/高さ、搬出経路、中身の点数、供養の有無を揃えて聞くと、初めて金額が比べられます

この順で組み直すと、冒頭の176,000円は下がります。同じ高さ120〜180cm未満でも買い替えを伴えば本体77,000円で、仏具一式11,000円を足して88,000円。予定が重なるだけで半額です。差を作っているのは仏壇の大きさではなく、工程の分け方と頼むタイミングです。

搬出だけ、引き取りだけを切り出して頼みたいとき

仏壇の運搬や引き取りのような単発の作業を、料金と口コミを見比べてから頼めます。工程を分けて安い先に振り分けたいときに、搬出だけを切り出して比較できます。

作業の料金を比べる

見積もりを取る前に用意する4項目

金額を聞く前に次の4つを手元に置くと、提示額と請求額のずれがほぼ消えます。

  • 高さ・幅・奥行き/高さは60cmと120cmが料金表の段差、幅は1mが加算の境目。境目に近いならメジャーで測ります
  • 設置階と搬出経路/何階か、階段の幅、廊下と玄関を通るか、エレベーターの有無
  • 中身の点数と行き先/本尊、位牌、遺影、過去帳、仏具をそれぞれ何点、手元と寺と処分のどこへ
  • 宗派/浄土真宗なら遷座法要または遷仏法要になります

そのうえで聞くのは3つです。供養が料金に含まれるか。中身は点数計算か箱単位か。搬出の追加料金が発生する条件は何か。この3つが揃えば、下限表示に引っ張られずに総額を比べられます。

編集部が判断しない範囲

宗派ごとの作法、菩提寺との付き合いの整理、離檀に関わる話は寺の領分です。編集部は費用の形と公開されている金額を並べるところまでを担います。儀式の要否は寺、廃棄物の許可の有無は市区町村の窓口が確認先です。

料金と自治体の手数料は年度で変わります。この記事の数字は2026年7月30日時点で各公式ページを確認したものなので、依頼の直前にもう一度出典先を開いてください。処分方法そのものの選び方と全体の順番は仏壇の処分方法と費用|魂抜きから引き取りまでの順番で扱っています。

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実家じまいナビ編集部

実家じまいナビ編集部 |沖縄に売れない土地を持つ当事者が運営

実家じまいナビ編集部です。運営者自身が沖縄に売れない土地を相続し、出口が見つからないまま維持している当事者です。役所と業者を回って分かった順番、実際にかかる費用、先に知っておけば防げたことを記録しています。法令の解釈が必要な部分は断定せず、調べ方と相談先を示す方針です。

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