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仏壇を小さくする方法|買い替えと仕立て直しの比較

仏壇を小さくする方法|買い替えと仕立て直しの比較

実家から引き継いだ仏壇が今の家に入らない、という詰まり方をする人は多い。

小さくする道は買い替え、仕立て直し、手元供養への移行の3つ。買い替えは本体3万〜20万円台に法要のお布施1万〜5万円程度、仕立て直しは30万〜200万円と幅が広い。分かれ目は費用ではなく、元の仏壇そのものを残したいかどうかにある。

この記事の目次
  1. 仏壇を小さくする3つの道と、選択の分かれ目
  2. 3つの道の費用と期間を並べて見る
  3. 買い替えの手順は、測る・相談する・法要の3つで詰まる
  4. 仕立て直し(リメイク)が成立する仏壇、しない仏壇
  5. 魂抜きと魂入れの費用、そして浄土真宗の例外
  6. ご本尊・位牌・仏具はどこまで引き継げるか
  7. 元の大きな仏壇はどこへ出すか。自治体の料金は一律ではない
  8. 号・尺・代の読み方と、マンションで測るべき寸法
  9. 小さくしてはいけないという言い伝えの扱い方
  10. よくある質問

仏壇を小さくする3つの道と、選択の分かれ目

仏壇を小さくする方法は、大きく3つに分かれる。今ある仏壇を手放して小型のものに替える買い替え、今ある仏壇を解体して部材を使い直す仕立て直し(リメイク)、仏壇という箱をやめてご本尊と位牌だけを残す手元供養への移行である。

相談者相談者
できれば今の仏壇を残したい。でも新しい部屋には物理的に入らない。

分かれ目は費用ではない。元の仏壇という物そのものを残したいのか、手を合わせる対象(ご本尊・位牌)が残れば足りるのかで決まる。物を残したいなら仕立て直し、対象が残れば足りるなら買い替えか手元供養に寄る。ここを先に決めずに見積もりだけ集めると、金額を見るたびに判断が揺れて時間だけが過ぎる。

方法手元に残るもの費用の目安期間の目安
買い替えご本尊・位牌・一部の仏具本体3万〜20万円台+法要数週間
仕立て直し(リメイク)元の仏壇の部材と面影30万〜200万円3〜6か月
手元供養へ移行ご本尊・位牌のみ数万円〜+処分費数週間

費用の幅が広いのは、仏壇が規格品ではなく、木地・塗り・金具・彫刻の組み合わせで値が決まるためである。安いほうに寄せるほど、扉を開けたときの内部空間が狭く、仏具が入らない事態が起きやすい。

3つの道の費用と期間を並べて見る

小型仏壇の本体価格は、公開されている案内では3万〜20万円程度が目安として示されている(結壇「仏壇を小さくする方法は3つ」2026年7月31日確認)。ここに古い仏壇の処分費と法要のお布施が乗る。

仕立て直しの価格は業者によって示す幅が違う。結壇は一般的な相場として30万〜100万円程度、納期は3か月〜半年としている。仏壇修復を扱う翠雲堂本店は、リメイク費用の目安を80万〜200万円くらいと案内している(2026年7月31日確認)。開きがあるのは、部分的に詰めるだけの加工と、いったん全解体して部材を選び直す加工が同じ言葉で呼ばれているためである。

山本仏具店は、リメイクや全体修理について、同じサイズの新しい仏壇(主に海外製)を購入するより高額になることがしばしばあると明記している。安くする手段としてのリメイクは成立しにくいと考えたほうが、見積もりを見たときの落差が小さい。

  • 買い替え:総額でいちばん読みやすい。本体+法要+旧仏壇の処分で組み立てる
  • 仕立て直し:見積もりが出るまで総額が読めない。現物確認が前提になる
  • 手元供養:仏具の買い直しが最小で済むが、位牌とご本尊の置き場所を別途決める必要がある

期間も差が大きい。終活ライブラリーはサイズを小さくするリフォームで4〜6か月程度としている。引越しや建て替えの期日が決まっているなら、仕立て直しは間に合わない前提で逆算する。移動そのものの段取りは仏壇の移動と引越しの手順|小さくする選択肢もに分けてまとめている。

買い替えの手順は、測る・相談する・法要の3つで詰まる

買い替えは一見単純だが、順番を間違えると仏壇を買った後に置けないことが判明する。実務的には次の順に進む。

  1. 置きたい場所の幅・奥行き・高さを測る(扉を開いた状態の幅も測る)
  2. 菩提寺があれば、買い替えの意向を先に伝える
  3. 家族・親族に共有する
  4. 新しい仏壇を決める(ご本尊と位牌が収まるか実寸で確認)
  5. 古い仏壇の魂抜き(閉眼供養)
  6. 古い仏壇の搬出・処分
  7. 新しい仏壇の設置と魂入れ(開眼供養)

辻井蓮華堂は買い替えの流れを、新しい仏壇を決める、古い仏壇を供養する、魂を移す儀式をする、の3ステップとし、宗派によって仏具や買い替え時の決まりが異なるため、最初の段階で寺に相談すると安心だとしている(2026年7月31日確認)。

実家じまいナビ編集部実家じまいナビ編集部
測るのは仏壇の外寸だけでは足りない。扉を開いた幅と、上置き型なら乗せる家具の耐荷重まで見る。

見落としやすいのが、古い仏壇を出す経路である。台付きの大型仏壇は、廊下の曲がり角や階段で引っかかることがある。搬出できるかどうかは、買う前に確認しておく項目に入る。

仕立て直し(リメイク)が成立する仏壇、しない仏壇

仕立て直しは、元の仏壇を解体して再利用できる部材を選び、小さく作り直す加工である。山本仏具店は、置き場所に困っている大型の仏壇を一度解体してから再利用できる部材を選定し、小さく作りかえる、と説明している。

成立しやすいのは、木地や彫刻、金具に価値がある仏壇である。金仏壇や良材の唐木仏壇は、部材を生かす意味がある。逆に、量産の合板仏壇は、解体しても再利用できる部材が少なく、加工費が新品価格を上回りやすい。

結壇は、数万円でできるという案内を見かけたらそれは解体を伴わない小さな修繕であって、仏壇をまるごと小さく作り直す作業に数万円という価格帯は基本的にない、と注意喚起している。金額が極端に安い見積もりが出たら、作業範囲がどこまでかを書面で確認したほうがよい。

なお、小さくするのではなく汚れや傷みを直したいだけなら、仕立て直しではなく洗濯(クリーニング・修復)の領域になる。この2つは価格帯も納期も違うので、業者に伝える言葉を分けておく。費用の比べ方は仏壇のクリーニングと修理の費用|買い替えとの比較に整理している。

加工に出す前には、魂抜きを済ませておくのが安心とされる。一般の加工業者は供養まで行わないことが多く、寺への依頼は自分で手配する前提になる。

魂抜きと魂入れの費用、そして浄土真宗の例外

仏壇を動かす・入れ替える場面では、魂抜き(閉眼供養)と魂入れ(開眼供養)が話に出る。お布施の目安は、小さなお葬式が魂抜きで1万〜5万円程度、メモリアル仏壇も1万〜5万円としている。辻井蓮華堂は魂抜きと魂入れを合わせて1万〜10万円程度と案内している(いずれも2026年7月31日確認)。

相場として示される幅がそのまま広い。菩提寺があるなら、金額はその寺に尋ねるのが早い。加えて、僧侶に自宅へ来てもらう場合は御車代が別途必要になるのが通例である。

ここで注意が要るのが宗派である。浄土真宗では、魂を入れる・抜くという儀式を行わない。東本願寺の公式サイトは、仏壇を新しくしたので魂の入れ替えをしてほしいと言われることがあるが、浄土真宗ではそのようなことは行わない、と明記している(2026年7月31日確認)。理由として、亡くなった方はすぐに浄土に往生して仏となるため、魂が現世に残るという考え方を取らないことが示されている。

代わりに行うのが遷仏法要・遷座法要である。浄土真宗本願寺派の正宣寺は、ご本尊を引越しや修復などのため一時的に移動させるときに勤める法要であり、魂を抜くのではないため閉眼法要や抜魂式とはいわない、と説明している。

宗派が違えば頼む法要の名前が違う。業者に魂抜きを一括で手配してもらう場合、宗派を伝えていないと合わないことがある。どの法要が必要かの判断は寺の領域であり、編集部が代わりに決められる範囲ではない。菩提寺がある人は、そこに一本電話を入れるところから始める。

ご本尊・位牌・仏具はどこまで引き継げるか

小さくするときに一番現実的な壁になるのが、中身が入るかどうかである。仏壇の外寸が小さくなると、内部空間はそれ以上に小さくなる。

京仏壇の加茂定は、小型化にあたっての仏具の扱いを、すべて再利用する、一部だけ残して残りを新調する、全部新調する、の3パターンで提示している。実際の事例では、ご本尊・位牌・過去帳以外の仏具は仏壇の前に配置する形に落ち着いたケースも紹介されている(2026年7月31日確認)。

  • ご本尊:掛軸か仏像かで必要な内寸が変わる。掛軸は高さ、仏像は台座を含めた高さと奥行きを測る
  • 位牌:複数あると横幅を食う。何本あるかを数えてから仏壇を選ぶ
  • 過去帳と見台:小型仏壇では引き出しに収める形になることがある
  • 花立・火立・香炉:三具足は小型用に買い直しになりやすい

位牌が代を重ねて増えている場合、まとめる(繰り出し位牌にする、回出位牌にする)という選択肢が出てくるが、これは供養の扱いに関わる判断なので、菩提寺に相談する範囲になる。編集部の側で正解を出せる話ではない。

元の大きな仏壇はどこへ出すか。自治体の料金は一律ではない

買い替えでも手元供養への移行でも、元の仏壇を出す工程が残る。出し先は主に3つで、購入店の下取り・引き取り、仏壇専門の処分業者、自治体の粗大ごみである。

自治体の粗大ごみ料金は、相場という言い方が成立しない。渋谷区は仏壇を幅と高さの合計でA〜Eに区分し、135cm以下が400円、135cm超180cm以下が900円、180cm超270cm以下が1,300円、270cm超360cm未満が2,300円、360cm以上が3,200円と定めている(渋谷区「粗大ごみ品目手数料一覧」最終更新2025年12月10日、2026年7月31日確認)。一方、大阪市は品目別一覧で仏壇を1,000円としており、そもそも手数料が200円・400円・700円・1,000円の4区分しかない(2026年7月31日確認)。

つまり、同じ大きさの仏壇でも住んでいる自治体で料金の考え方ごと変わる。数百円から2,000円という一般的な目安は、上にも下にも外れる。先に自分の自治体の一覧表を引く。また、自治体によっては仏壇の収集自体を扱っていないことがあるため、品目一覧に載っているかどうかから確認する。

搬出まで自分でやるか、業者に頼むかも費用が変わるポイントになる。大型の台付き仏壇は解体しないと出せないことがあり、その作業を含めた見積もりを比べたほうが総額が読める。

仏壇の搬出や移動を頼むなら、作業ごとの料金を比べてから

仏壇の移動や不用品の搬出は、依頼先によって作業料金が大きく変わる。魂抜きは寺、運び出しは作業業者と役割を分けて、料金と作業範囲を先に見比べておく。

作業の料金を比べる

処分の順番と費用の内訳は仏壇の処分方法と費用|魂抜きから引き取りまでの順番で個別に扱っている。

号・尺・代の読み方と、マンションで測るべき寸法

仏壇のサイズ表記は独特で、これを読み違えると小さくしたつもりが入らない。号は1号が約3cm、尺は1尺が約30cmにあたる。

上置き型は号数が高さを表すのが一般的で、メモリアル仏壇の一覧では14号が高さ42cm・横幅約32cm、16号が高さ48cm・横幅約34cm、18号が高さ54cm・横幅約38cm、20号が高さ60cm・横幅約45cmと示されている。奥行きは23〜45cmの幅があり、主流は28〜38cmとされる(2026年7月31日確認)。

台付き型は高さと幅を並べて表記することがあり、47-16号なら高さ約136cm・横幅約48cmという読み方になる。金仏壇で使われる代は掛軸の大きさを基準にした区分で、仏壇そのものの寸法ではない。若林佛具製作所は、同じ50代でも上置きが約130×63×48cm、台付きが約150×63×53cmと、タイプで実寸が違うことを示している。

号や代は目安の記号でしかない。購入前には高さ・幅・奥行きの外寸を実数で確認する。マンションのリビングに置く場合、測るのは次の項目になる。

  • 置き台や家具の天板の幅・奥行き(仏壇の奥行きが天板からはみ出さないか)
  • 扉を開いたときの幅(閉じた状態の幅より20cm前後広がることがある)
  • 天板から天井・吊戸棚までの高さ
  • 座ってお参りしたときにご本尊が目線より下にならない高さ
  • 直射日光とエアコンの風が当たらない位置か

上置き型は乗せる家具の安定性も条件に入る。奥行きが足りないと地震の揺れで落ちる危険があるため、天板の奥行きは仏壇の奥行きより余裕を持たせる。

小さくしてはいけないという言い伝えの扱い方

買い替えを親族に切り出すと、仏壇は大きくすることはあっても小さくしてはいけない、という話が返ってくることがある。

メモリアルアートの大野屋は仏事Q&Aで同じ質問に答えており、大きな仏壇に替えるのは素晴らしいことだとしたうえで、だからといって反対に小さくするのが駄目という意味ではない、としている(2026年7月31日確認)。背景には出世仏壇と呼ばれる慣習がある。家が栄えるにつれて少しずつ大きな仏壇に買い替えていく風習で、大きさが繁栄の表現だった時代の名残である。

つまりこれは教義上の禁止ではなく、住宅事情が違った時代の慣習だと整理できる。とはいえ、親族が納得するかどうかは別の問題である。もめる原因はサイズそのものより、相談なく決められたという手順の話であることが多い。

  1. 菩提寺に意向を伝え、必要な法要と時期を確認する
  2. その内容を持って親族に共有する(決定ではなく相談の形で)
  3. ご本尊・位牌をどう引き継ぐかを先に決める
  4. 仏壇の選定と旧仏壇の処分に進む

順番を入れ替えて、仏壇を買ってから報告する形にすると、話がこじれやすい。急ぐ事情があるときほど、寺と親族への連絡だけは先に済ませておく。

よくある質問

仏壇だけ処分して位牌を残すことはできるか

できる。ご本尊と位牌を残し、小型の台や仏具セットに置き換える形が手元供養への移行にあたる。ただし位牌の扱いと、ご本尊をどこに安置するかは宗派で作法が違うため、菩提寺に確認する。

魂抜きをしないで処分してもよいか

宗派と寺の考え方による。浄土真宗のように魂を抜くという考え方を取らない宗派では、代わりに遷仏法要・遷座法要を勤めるとされている。自分で判断せず、菩提寺に尋ねるのが確実である。

買い替えとリメイク、どちらが安いか

公開されている価格帯では買い替えのほうが総額を抑えやすい。仕立て直しは同サイズの新品購入より高額になることがあると業者自身が案内しており、費用を下げる手段としては選びにくい。

小型の仏壇でも仏具はそのまま使えるか

内部空間による。ご本尊と位牌だけを引き継ぎ、三具足は小型用に新調するケースが多い。小型でも内部が広い作りのものがあるため、手持ちの仏具の実寸を持って選ぶと判断が早い。

仏壇を粗大ごみに出せない自治体もあるか

ある。品目一覧に仏壇の記載があるか、サイズ上限を超えていないかを先に確認する。載っていない場合は受付センターへの問い合わせか、専門業者への依頼になる。

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実家じまいナビ編集部

実家じまいナビ編集部 |沖縄に売れない土地を持つ当事者が運営

実家じまいナビ編集部です。運営者自身が沖縄に売れない土地を相続し、出口が見つからないまま維持している当事者です。役所と業者を回って分かった順番、実際にかかる費用、先に知っておけば防げたことを記録しています。法令の解釈が必要な部分は断定せず、調べ方と相談先を示す方針です。

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